AKB48の経済効果って何?

いま最も人気があるアイドルグループはAKB48であることに異論はないでしょう。
高校生レベルの歌とダンスを数でごまかして、しかし彼女たちはしたたかに軽やかにアイドル業界を生き抜いています。紅白にも出て、ミリオンも出しと、のりにのっているそのAKB48の経済効果は200億円とも300億円とも言われています。

この経済効果という言葉をよく聞くでしょう。ワールドカップサッカーの経済効果はどのくらい。プロ野球楽天が優勝したらどのくらい、というようにしばしば引き合いに出される指標です。ちなみに2003年に阪神タイガースが優勝したときの経済効果は930億円だったそうです。

最近は「AKB総選挙」というものがニュースによく流れています。簡単に言えば人気投票ですが、これはAKBの新譜CDを買えば買うほど、お気に入りのメンバー(推しメン)への投票権利が得られるという、何とも色々ギリギリ(?)なシステムになっています。ファンの人たちは何十枚、何百枚、人によっては何千枚とCDを買い込み、投票権をゲットするというツワモノも。給料だけでなく、即日融資や金利の低い所をキャッシング比較までしてお金を借り入れて、CDを大量購入するのですから、買い占めの比ではありませんね。

意図的な大量購入でもこれだけの露出や売り上げがあると、経済効果も高いのでは、と思ってしまいますが、では、この経済効果というのはどうやって計算するのでしょうか。
多くは経済研究所などが計算するのですが、実はたいした信憑性があるわけではありません

その結果に伴って、どういう商品が売れ、どういうサービスが活発化するか、関連産業を予想してその売上げがどれくらい増加するかを測定するのです。

たとえばAKB48の場合、CD、DVD、劇場ライブの売上げという直接的な効果のほか、ポスター、写真集、本などの売り上げ、あるいはキャラクターグッズの売上げも加算されます。

テレビの露出によるCM効果を加算することもあります。AKBの誰々がCMに出て売上げがどのくらい上がったか、という計算をするわけです。また、AKBは秋葉原に劇場を持っていますから、秋葉原に来る、いわゆるオタク君たちが秋葉原の店で落とすお金を計算することもできます。

一般的には産業連関表という総務省の統計データがあり、これに当てはめて計算します。CDであれば、音楽関連だけでなく、CDの原料メーカー、加工メーカー、パッケージの印刷、ケースの生産など、関わっているメーカーが多種多様で、AKBの曲がどれくらい売れるかで彼らがどのくらい儲かるかというのを計算するわけです。

ただ、どういう要因を加えるか、あるいは省くかというのは、計算する側の「恣意的な」判断が加味されます。秋葉原全体に落ちるカネを計算したり、AKB関連だけを計算したり、そういう判断はまちまちで、それによって大きく結果の数字が変わるのです。

そんなわけですから、お偉い学者先生が経済効果と言っても、その根拠は眉につば