自己破産はいかが

東日本大震災から数ヶ月が経ちますが、徐々に再建が始まっています。
大震災が原因だった東電福島原発事故については未だ解決しない問題が山積みですが、震災被害からは少しずつですが確実に立ち直りつつあります。

それと同時に、停滞していた業務も動き出すことになるでしょう。たとえばローン問題。
家も財産もありとあらゆるものを失った被災者ですが、住宅ローンだけは残っています。支払うカネもないのはわかっているのに、いま現在でもローン支払い義務は残っていて、払わない限り延滞金がかかり続けています。住む家も流されてしまったのに、ない家に対してローンを払い続ける。

現在でこそ銀行による過酷な請求はされていませんが、だからといって支払い義務が停まったわけではありません。何も言わないまま未払いのローンは溜まっている。これが冷厳たる事実です。

外聞を気にする銀行の意をくんでメディアもこの問題にはほとんど触れませんが、いずれ時間が経って再建が進んでくると浮上してくる問題です。

当然、また家を建てようとする場合になくなった家のローンを払いながら、新築の家のローンも払う、という二重ローン問題が出てきます。住む家というだけでなく、工場や設備什器をローンで組んでいる企業も同じで、再建するためには二重ローンを組まざるを得ないのが現実です。田舎暮らしには車も必須ですから、そのローンが残っていれば、もう三重、四重のローンとなってしまいます。

逆に借りたくても借りられない、という方もいらっしゃるでしょう。震災被害に遭っていなくても、かねてからの不況で昔ほどキャッシングが出来なくなってしまったという方も多いようです。名前も知らないようなヤミ金には要注意ですが、ここのページで紹介されているのは、大手の中からの他社利用がある人におすすめなキャッシングだそうです。チェックしてみても良いかもしれませんね。

民主党政府もこの問題に関しては何らかの対策を打ち出す予定です。かつての阪神淡路大震災では低金利の融資や、返済条件の緩和などが施行されましたが、「ローン自体は残る」という現実と、住宅ローンが元々あった人は「家を再建してもしなくても借金は膨らむ」という、何とも被災者にとってつらいものでした。

そこでどうしても気になってしまうのが自己破産。とりあえず借金をチャラにできる方法で、悪徳ローンなんかにひっかかった人などが限定的にこの手を使うのですが、普通の住宅ローンでもできないわけではありません。

といっても、財産は差し押さえられ、むこう数年間ローンが組めなくなったり、旅行に行くにも事前申請しなければならないし、破産管財人に郵便物を管理されたりと、借金がチャラになる以外で良い事は正直まったく無いのですが、もう首をくくるしか…というレベルまで達してしまった方には、死ぬよりはいい方法です。

政府は6月中に今回の東日本大震災で家を失った人が、自己破産しなくても返済免除を受けやすくなる仕組みをまとめて協議すると発表しています。しかし、被災状況や今後の収入の見通し、現在の財産などを考慮した上で免除かどうかが決定されるのは間違いありませんから、今のうちに自己破産を視野に入れておかなければならない人も多数居らっしゃるかも知れません。

団体で自己破産というのは前例がないと思いますが、もしもの時は心ある弁護士が音頭を取って、ローンの苦しみから救ってあげてほしいですね。