総会屋の季節がやってくるヤアヤアヤア

恒例の6月末の株主総会シーズンがやってきます。
それは1年に1度、総会屋という存在が注目される時期でもあります。

その年に不祥事を起こした企業が、株主総会という公の場で、不祥事についての反省や説明を求められ、しどろもどろで弁解。いつもはふんぞり返っている社長がひたすら頭を下げるのだから、その企業にとっては正直なところ厄介なイベントでしょう。

そんな会社への糾弾、攻撃を行うのが総会屋です。その行為自体は違法でも何でもないのですが、彼らの多くは公の場で糾弾されたくない企業からお金を受け取り、総会に出席しない、あるいは手加減することで生計を立てていたのです。

バブル以前には「にわか総会屋」も多く、総会の時期だけハンコを持ってあちこちの企業に出かけていくなんて事も。企業の中には裏口にJRの切符売り場のような、パチンコの両替のような、専用の受付を用意して、次から次へとやってくる総会屋に、お車代などの名目で機械的にカネを渡すということもやっていました。あまりにも多くやって来るので、さばききれないのです。

しかし大物の総会屋ともなれば、株主総会にわざわざ出向くことはありません。
総会前に「交渉」は済んでいるのです。

総会に出て大見得を切るような総会屋は「かけ出し」で、名前を売りたいレベルの人。しかも、そうした総会屋の多くは、暴力団関係の人が多い。強面でなければ企業はお金を出さないし、企業には横のつながりもあるから、総会屋も横のつながりのある暴力団につながっていったのです。

もちろん、かつては総会屋イコール暴力団ではありませんでした。お互い別々のテリトリーで活動していたのですが、暴力団対策法ができた頃から、その象徴として総会屋が警察の目の敵にされたのです。小川薫(故人)という超大物の総会屋は晩年、総会前の時期になると何らかの微罪で逮捕され、総会が終わると釈放される、ということを繰り返されていました。

かつては数千人もいたといわれる総会屋は、こうした警察による封じ込め作戦の結果、どんどん減っていき、現在では全国でも290人程度しかいなくなってしまいました。総会屋というのは確かに悪というかグレーの存在ですが、今となってはある種、ノスタルジックな存在でもあるようです。